不勉強な歯科医は骨粗鬆症の治療を受けている人は治療できないと言い張る。
骨粗鬆症の患者さんに治療を薦めると「歯医者さんから骨粗鬆症の治療は歯の治療が終わってからにして下さいと言われました」と言う方がいます。確かにビスホスホネート系薬剤は、古い骨を取り除く働きをしている破骨細胞の働きを低下させることで骨稜が減少するのを防いでいます。 歯を抜いたりする時に顎の骨にわずかな雑菌が繁殖すると、感染を起こした骨を破骨細胞が排除してくれずに骨が崩れてくる顎骨壊死が起きることがまれにあります。でも、破骨細胞が排除の作用は弱く、骨芽細胞による骨形成が強いオスタバロなどの副甲状腺ホルモン関連蛋白なら顎骨壊死が起きることは考えにくいです。それを知らない歯科医が多いのは患者さんにとって迷惑ですね.解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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