五十肩がなかなか治らない原因の一つは肩の関節の袋が堅くなっているから。
車や電車で通勤してデクスワークをしていると腕を挙げたり、後ろに回すことはないですよね。動かさないと関節は堅くなって拘縮してきます。立花先生の解説では五十肩、すなわち肩関節周囲炎の治療では堅くなった関節の袋をストレッチするためには,筋肉による影響を最小限にするため,筋肉の柔軟性を十分高めた上で実施すべきだと述べています。だから、普段から肘を伸ばしたまま手を組みそのまま頭の上に挙げる運動を10回ワンセットを1日3回行うなどをして筋肉の柔軟性を十分に高めておきましょう。
一方、関節包が柔らかくても問題が起きてくることもあります。不安定で痛む肩の原因は全身の関節の袋が伸び縮みしやすい、いわゆる体が柔らかい人で起きやすいです。体が柔らかいことはアスリートにとって良いことですが、関節の隙間に腱が挟まりやすいという欠点もあります。一般の人なら注射でだましだまし使えば良いのですが、トップアスリートとしてパフォーマンスを続ける場合は関節鏡で関節の袋を縫縮することをお薦めします。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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