僕が膝の痛む人にトラマドールを処方しない理由は転倒する危険性が高まるから。
変形性膝関節症の患者さんにロキソニンを処方すると、患者さんから「ロキソニンは胃を荒らすし、効かないのでトラマールを出して下さい」と言われることがあります。トラマールなどの中枢神経に効く痛み止めが変形性膝関節症の痛みに効くのは、「脳への痛みの信号をブロックする」と「痛みを和らげるブレーキを強める」という2つの仕組みを持っているからです。しかし、Bindawas(ビンダワス)先生達の調査では8年間に1度または2度以上転倒したかどうかと投薬内容との関係を調査しました。その結果、のトラマールなど中枢神経作用性鎮痛薬の使用は、変形性膝関節症患者さんが8年間に1回転倒および1回以上反復転倒するオッズ比を明白に上昇させていました。ただでさえ、脚がわるくて転倒し易い変形性膝関節症の患者さんにトラマールを処方して責任取れるの?というのが僕の意見です。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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