戸田整形外科リウマチ科クリニック

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再掲載:病院で健康保険を使って造る装具は値段が高すぎる

義肢装具士が造る足底板は高すぎる義肢装具士が作製する装具には患者さんへの手渡しまでに時間がかかるという欠点があります。また、すべての部分が手作りではないにも関わらず、その価格設定が高価であるように私(戸田)は感じます。変形性ひざ関節症に対する足底板に場合、日本義肢協会が編集した「補助具の種目、受託報酬の額等に関する基準」によると、採型足底板の価格は片側で基本価格が10,800円で熱可変性樹脂費が6,900円の計17,700円であり(保険3割負担の患者の場合、患者負担は5,310円、保険負担が12,490円)、両側では35,400円です。社会一般では、電化製品に代表されるように商品の価格は製造工程の合理化などによって時代とともに下がるはずです。しかし、医療現場で作製される義肢装具は第2次世界大戦での戦傷者のために設定された戦傷病者特別援護法によって変形性ひざ関節症のような年齢の変化で起こってくる病気に対する装具でさえ値段が保護されています。私(戸田)は義肢装具士に足型をとってもらって17,700円しなくても、患者さん自身が自宅で足形に沿って足底板を切ってもらえば、もっと安価に足底板ができると考え、足首バンド付き靴の中敷きを考えました。文責:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝