戸田整形外科リウマチ科クリニック

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刑務所の高齢化問題。認知症になれば釈放するか?仮病を使う者がでるのでは?

静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で、七三歳の理事長兼園長が代わりにバスを運転していた送迎バスに取り残された三歳の園児が死亡した事件では、故意によるものではないと思われますので、保護責任者遺棄致死罪ではなく業務上過失致死罪が適用される可能性が高いと言われています。 小山田先生の解説では、最近20年で65歳以上の入所受刑者数は約5倍に増加したそうです。高齢受刑者の特徴として、窃盗が多く、再入率が高く、身元のいない人が半数以上だそうです。つまり、お金がないからとか孤独であるから刑務所に入る高齢者が増えているそうです(小山田静枝:日本社会精神医学会雑誌.29:60-66,2020.)。 五十嵐先生の解説では、認知症になった高齢犯罪者については介護施設などに移し、通常の刑事罰ではなく、別の刑事罰を与えるべきであると述べています(五十嵐禎人.司法精神医学 .16: 67-78,2021.)。この制度をダイバージョンといいますが、仮病を使ってダイバージョンできないように厳しく取り締まってほしいと僕は思います。 文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝