景山先生達の研究では足関節背屈可動域が5°以下の者はすべて最終域までのしゃがみこみ動作が不可能であり、しゃがみこみ動作不可能な人は可能な人に比べて明白に指床間距離が短く(膝を伸ばしたまま前屈しにくく)、前屈時に骨盤が後ろに傾いたままでした(景山剛ほか:日本臨床スポーツ医学会誌.24: 213-219,2016.)。つまり、しゃがみこみ(英語でAsian Squat)も背骨の柔軟性だと信じられている前屈運動も足首の柔軟性を計測しているに過ぎないのかもしれません。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝