加齢臭には山椒、口臭には昆布出しが良い
国内のある大学の実験では、山椒に含まれるシトロネラルを年老いたマウスに食べさせた場合の尿の臭いを若いマウスの尿の臭いと比較しました(長田和実ほか:日本味と匂学会誌.17: 409-412,2010.)。その結果、山椒に含まれるシトロネラルを食べることによって年老いたマウスが尿から発している加齢臭がなくなりました。この実験を行った先生たちは「シトロネラルが加齢臭を抑える効果は他の哺乳類でも当てはまる」と予測しています。
唾液は、歯や粘膜の汚れを洗い流してくれます(佐藤しづ子ほか:薬学雑誌 .135:783-787,2015)。反対に、唾液の量が減ってくるドライマウスは口臭の原因になります。一方、昆布だしは、食欲を刺激し、唾液の量を増やします。国内のある大学では昆布だしを使ったウガイでドライマウスを治療しています2)。酸っぱい物を食べて唾液を増やす方法とは違い、昆布だしウガイは、口腔粘膜を刺激することなく、持続的に唾液量を増加させることができるそうです。
また、以前に動画アップしたように昆布出しには神経に栄養が行き渡りやすく作用もありますので、口臭だけでなくしびれにも効く可能性が高いです。論文の解説:江坂駅前の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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