南海トラフが起こるかもしれないことを頭の片隅においておくことで6800万人が助かる。
2025年5月17日国際ロータリークラブ2660地区主催エキスポフェスタで京都大学名誉教授の鎌田先生の講演を聞きました。その結果、①南海トラフ巨大地震はほぼ確実に2030年代に襲ってくる、②その災害規模は東日本大震災より1ケタ大きい。また富士山の大噴火は南海トラフの直後に起こるおそれがあります。そうなれば西日本が壊滅的な打撃を受けた直後に首都圏の機能が停止し、国家的な危機に陥ります。
では、南海トラフに対してわれわれはどうすれば良いでしょうか?鎌田先生はライフラインの整備など、個人ではどうすることもできなくて、国や自治体にがんばってほしいこともたくさんあります。それでもやはり最終的には「個人」ですと述べています。南海トラフ巨大地震では日本国民1億2500万人のうちの6800万人が被災すると予測されています。個人では津波が起こった時のために逃げる高台やビルを決めておく。水や食料、医薬品、簡易トイレなどの備蓄が大事ですし、自宅の耐震補強をしておくこともできます。自分が助かる、家族が助かる、親戚が助かる。みんながそう思ったら、結局、それで6800万人が助かるんです。だから、みんなが南海トラフが起こるかもしれないことを頭の片隅においておくことが大事だと思います。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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