受動喫煙でも腰部脊柱管狭窄症の症状が悪くなる
タバコに含まれるニコチンは椎間板をパサパサにするので、椎間板ヘルニアの症状を悪化させます。さらに、神経自体も障害することがわかってきました。ある会社の研究所ではラット(ネズミ)にニコチンを2~7週間吸わせました。すると続けて歩ける時間が短くなり、足の機械刺激に対する50%反応閾値の低下(つまり、シビレた状態)で出現し、人間の腰部脊柱管に似た状態になりました(岡田智:薬理と治療 46: 697-705,2018)。僕もタバコを吸っていましたので何でもかんでもタバコが悪いと言われるのは腹が立つ気持ちはよくわかりますが、ご家族に脊柱管狭窄症の方がいれば室内での喫煙は控えてあげて下さい。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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