戸田整形外科リウマチ科クリニック

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国よって肩こりの原因は異なります

肩こり」という言葉は夏目漱石の「門」で初めて使われたという説があります。日本独特の言葉であって、肩=shoulder、こり=stiffですから、英語を母国語とする人に”shoulder stiff”と言っても通じません。森本先生によると英語文献で頻回に用いられている表現は, chronic nonspecific neck pain(慢性非特異的頚部痛)であり,これらが日本で考えられている肩こりの症状に近いそうです(森本昌宏:近畿大学医学雑誌.35:151-156,2010.)。「ひとくいてき」とは「特別な原因がわからない」という意味です。なお、jawsの人食鮫とは関係ありません。 ブラジルでの頚部痛の有病率は20歳以上の一般成人で行った調査結果では別居や離婚をしている人はしていない人に比べて統計学的に多かったそうです(Genebra CVDS, et al.Braz J Phys Ther. 21(4):274-28,2017)。その理由は別居や離婚していると問題を一人で解決する機会が増え、人前にでることが多くなるためではないだろうかと著者は書いています。但し、他の研究ではギリシャやスエーデンの調査結果では別居や離婚は頚部痛の引き金でしたが、韓国やスペインのマドリッドの調査では引き金となっていませんでしたので、一概には言えません。↓このように、国によって肩こりの原因は異なります 論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝