国内平和のためのサッカー?次の対戦国クロアチアを知ろう。
今回も関西医療大学の増田教授に教えてもらいました。『手のひら返し』が続いて痛くなった人も多いと思いますが、我らが『サムライ・ブルー』が見事スペインに逆転勝ちして決勝トーナメント進出を決めました。 クロアチアと言いますと赤白のチェック模様のユニフォームがお馴染みですが、『シャホヴニツァ:チェスの盤』というニックネームだそうです。日の丸と通じるカラーリングかも知れません。 国旗の中心にもある国章が由来らしいですが、デザインは国内の5つの地域を示すという意味もあるそうです。成り立ちからして微妙な印象もありますね。
今さらですがクロアチアは前回大会の準優勝国です。強豪なのは間違いありませんが、実は30年程しか歴史がありません。と申せばお分かりでしょう。元々は『東欧のブラジル』と称された旧ユーゴスラビア代表の中に含まれていたのです。ところが『カリスマ』チトー大統領がこの世を去ると↓様々な問題が露呈して、不幸にも内戦が勃発してしまいました。
当時監督をなさっていたのが後に日本にもいらしたオシムさんですが、ヨーロッパ選手権の予選を勝ち抜いて本大会開催国:スウェーデンに到着したら、「国家が成り立っていない」と参加を拒否され、国外退去を命じられたのです。帰国したら内戦が本格化…、我々に置き換えるとどれだけ恐ろしい事か…。そのタイミングから分裂したクロアチア代表も本格的に動き出したそうです。 私は旧ユーゴスラビアの中ではセルビアにしか行った事がありません。しかし旧市街には銃痕があちこち残っていましたし、現地のガイドさんが拳銃を保有していたのもそこだけでした。
日本がいかに平和かという事ですね。
解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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