ひざの痛い人はよくペタペタと歩きます。小林先生達は手術をするために入院してきた40人の重症の変形性ひざ関節症の患者さんの足の形を調べました(小林恵理,ほか理学療法科学.35: 23-28,2020.)。その結果、変形性ひざ関節症の患者さんは舟状骨という足にある骨が落ち込んでおり、足の背の高さが低くなっていました。足の背の高さが低いと足のバネが効かず、ペタペタと歩き、転けやすくなります。つまり、変形性ひざ関節症の患者さんに対する靴の中敷きは、O脚を矯正するだけでなく、足の背の高さを保ち、転倒予防にも役立つます。江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝