貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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変形性膝関節症では我慢できる程度の痛みならできるだけ歩こう。

ひざが痛むのを理由に体を動かすのが億劫に感じる人もいますが、多少無理してでも運動をしたほうがつらい痛みは消えます。運動のなかでも、やはりウォーキングは外せません。脚の筋力が鍛えられるのはもちろん、適度な衝撃を受けて骨が丈夫になります。 ひざを痛めずに歩くためには、正しい歩き方を身につける必要があります。ひざがしっかり伸び、かかとから着地し、歩幅は大きめ。これが理想です踵が地面に着くときにはその脚のひざが若干外向きになることを意識してください。これがスクリューホーム運動であり、ひざがグラつかず地面からの反重力が股関節へも分散します。 1日あたりの歩数の目安は8000歩。これ以上歩くと、ひざの状態が悪化する恐れがあります。また、だらだらと歩くだけではひざを守る筋肉は鍛えられません。合間に20分の速歩きを入れる、5分はパチパチ腿上げのように足を高く上げるといった具合に、筋トレの要素が強い時間もつくってください。速歩きのときに注意したいのは、速く歩こうとして歩幅が狭くなること。大きな歩幅は変わらず保ち続けましょう。 杖や痛み止め、ひざサポーター靴の中敷きなどの補助を得ながら、毎日少しでも歩くようにしてください。それがひざを守ること、ひいてはいくつになっても自分の足で歩くことにつながります。(文章は戸田佳孝:ひざ痛を自力で治す. 大洋図書、2024年より引用。宜しければご購入下さい)解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝