変形性膝関節症にはお皿の周りが痛くなるタイプもある。
テニスではクロスステップやサイドステップなどで膝を少し曲げながら体重を移動させることが多いです。この膝を少し曲げた状態では大腿骨が膝のお皿つまり膝蓋骨を押さえつける力が高まり、膝蓋大腿関節の軟骨がすり減りやすくなります。田渕先生達は40歳以上の整形外科クリニックを訪れたテニス愛好会のテニスによる障害を調査したところ、他のスポーツでは少ない膝蓋大腿関節症が多かったです。
変形性膝関節症の多くは膝の内側が痛くなりますが、ジャンプやランニングをしている方では膝のお皿と大腿骨の間、つまり膝蓋大腿関節の軟骨がすり減ってきます。TAN先生達の調査では188人膝蓋大腿関節症の患者さんでは少し体重をかけた状態での足首が上に上がる可動域(つまり足関節背屈可動域)が少なかったです。足関節背屈可動域を広げるためには、片膝を地面につき、前方の足首に力をいれながら前後に揺らす運動が効果的です 解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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