変形性膝関節症にはヒアルロン酸の替わりにブドウ糖を打っても効果がある。
面谷(おもたに)先生によると増殖療法とは刺激物を注射することで炎症を起こし,その炎症を自分治そうとする力や成長因子の活性化させると同時に刺激物によって異常な血管や神経を少なくして痛みを改善する方法です。以前はアルコールなど刺激の強い物が使われていましたが、最近は濃度の高いブドウ糖が使われることが多いです。
僕達はヒアルロン酸関節内注射を継続して受けている45人の変形性膝関節症の患者さんの注射液を高濃度ブドウ糖に切り替えました。その結果、治療効果はブドウ糖とヒアルロン酸で差はありませんでした。15.6%の患者が痛みの増強を訴えブドウ糖注射を中止しました。しかし、注射中の最も強い痛みは高濃度ブドウ糖注射がヒアルロン酸関節内注射に比べて明白に低かったです。このため過去にヒアルロン酸関節注射を漏らされて痛かったなど苦い経験のある患者さんには高濃度ブドウ糖関節内注射を替わりに打っても効果的であると考えました。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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