戸田整形外科リウマチ科クリニック

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外側が高くなった靴の中敷きは膝だけではなく股関節痛にも効く

外側が高くなった靴の中敷き(外側楔状足底板)は変形性ひざ関節症の治療に使われてきました。前山先生達は31人の変形性股関節症の患者さんには8mm高の外側楔状型足底挿板を、32人の患者さんには平坦な足底挿板を装着させ、装着前と装着後8週時点での痛みを評価するとともに、三軸加速度計を用いて股関節の不安定性を計測ししました。その結果、外側楔状型足底挿板を履いたグループでは痛みが明白に減り、歩く時の股関節の不安定性も減りました(前山彰ほか.Hip Joint.34:551-554,2008.)。その理由として足底挿板により足関節・膝関節の不安定性が減少すると股関節の不安定性も軽減され安定化することにより股関節の痛みが減ると考えられます。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝