夜間頻尿は塩分制限で治ることもある。
夜間頻尿とは、就寝中(夜間)に排尿のために1回以上起きなければならない状態を指します。横山先生の解説によると夜間頻尿の原因一つは、睡眠障害が考えられます。高齢者では深い睡眠の頻度や持続時間が減少し、睡眠の質の悪化がみられます。また、睡眠の質の悪化は高血圧や糖尿病の発生にも繋がり尿量が増加します。このため、塩分制限することによって血圧が下がり、睡眠の質が向上し、夜間頻尿が治まることがあります。
松浦先生の解説によると、わが国の成人の平均食塩摂取量は男性1日に10.8gr日、女性は1日9.2grですが、適度な食事摂取量は男性は1日9.0gr未満、女性1日7.5gr/日未満です。つまり、日本は男女ともに塩分の量を10%へらさなければなりません。生命は海から誕生したのでの人間も体液の塩分の濃度を海水と同じ濃度に保たなければなりません。したがって塩分を沢山とるとそれを薄めるために水分を多くとり、体液量が増え、心臓に負担がかかり、血圧が上がります。食塩摂取量と血圧値には正相関があり、逆に塩分の量を減らすと確実に血圧は下がります。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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