戸田整形外科リウマチ科クリニック

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大きく切らずに背骨を矯正するのは10°が限度

最近は、これまで適応が困難であった年齢の変化による背骨の変形に対して最小侵襲脊椎安定術(minimally invasive spine stabilization, MISt)が行われるようになってきました。しかも傷跡がほとんど残らない経皮手術の技術も進歩してきました。岡山大学では椎弓スクリューを刺入した後、SAIスクリューを挿入し、経皮的に手術を行って、とても良い成績を出しています(瀧川朋亨ほか:.整形外科最小侵襲手術ジャーナル76: 39-47,2015、)。但し後方経皮手術の限界は骨移植できない、後方解離ができない、ロッド操作が困難。後方からの経皮手術で矯正できる角度は10°が限度という点です。しかし、これらの限界も今後の医療の進歩で克服されるかもしれません。論文の解説江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝