貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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大和市4児死亡事件の容疑者は代理ミュンヒハウゼン症候群の疑いがある

神奈川県大和市に住む上田綾乃容疑者は、2019年8月、自宅で当時小学1年生だった次男の雄大君の口や鼻をふさいで窒息死させた疑いで2022年2月20日に逮捕されます。綾子容疑者は代理ミュンヒハウゼン症候群の疑いがあります。 代理ミュンヒハウゼン症候群は子どもに病気を作り、かいがいしく面倒をみることにより自らの心の安定をはかる、子どもの虐待における特殊な形です。 石川先生の解説では代理ミュンヒハウゼン症候群の特徴は、母親は客観性に乏しい症状を訴える。薬を処方しても母が不要と思えば飲ませない。薬物血中濃度から内服していないと指摘しても飲ませていると言い張る。病気の経過は母が決めた程度に進行する。医師が病気でないと言っても他院で異常と言われたと嘘を言う。父親は影が薄いなどの症状から診断できるそうです。 綾乃容疑者はお父さんを高校時代になくし、2年後にお母さんを亡くしました。両親の死で弟の面倒を見なければならなくなった綾乃容疑者について、近隣住民が気の毒に感じていたそうです。もしかすれば、綾乃容疑者は周囲から集まる視線に、密かな心の安定を覚えたことが代理ミュンヒハウゼン症候群の引き金となったのかもしれないと僕は考えます。 論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝