太ももの筋肉が霜降りになるのが変形性膝関節症の原因の一つ。
Merve先生達は変形性膝関節症の女性36人と健康な女性36人を対象に太ももつまり大腿四頭筋の筋肉量、脂肪量、筋力を比較しました。その結果、脂肪量は変形性膝関節症の方が明白に多く、筋力は健常な人の方が明白に高値を示しました。大腿四頭筋の中でもふともも前面に位置する大腿直筋の筋肉内脂肪の増加は筋力の低下や症状の悪化と深く関わっていました。
よく大腿四頭筋を鍛えなさいといいます。しかし、定番の椅子に座って膝を伸ばす訓練では4つある筋肉(直筋、内転筋、外転筋、縫工筋)のうち、直筋しか鍛えられません。その理由は大腿直筋は歩行の最中に踵が地面について膝に一番負担がかかる瞬間に収縮しお皿を上に引き上げてくれて、膝にかかる負担を減らしてくれるからです。解説:戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
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