失神の予防には斜めに立って血圧を調整する。
失神の原因で多いのは神経調節性失神です。神経調節性失神は、排尿や咳をした後などの特定の状況で発症する状況失神と恐怖や痛みや精神的なストレスによって起こる情動失神と長時間座った後起きるいわゆる立ち眩みなどの血管迷走神経反射による失神があります。うちのクリニックでも時々注射の後、失神される方がいまうが、それは情動性失神に当たります。西成田先生の調査では失神全体の42%が神経調節性失神で17%が心原性失神でした。神経調節性失神の予防法にはチルトトレーニングがあります。この方法では踵を壁から15~20cm程度離し、お尻と背中を壁につけ、下半身を動かさない状態で立ち、それを30分間キープします。 訓練開始時はこれを1日2回行い、問題なく立てるようになれば、その後は1日1回、毎日行うことで、失神の再発を予防することができます。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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