戸田整形外科リウマチ科クリニック

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女性フィギュアスケート選手は前十字靱帯損傷予防のためサイドベンチをしよう

北京オリンピックでもフィギュアスケートは注目の的ですね。2月4日初日11:02分からフィギュアスケート団体戦がいよいよ始まります でもフィギュアスケートのジャンプでは着地の時に膝が内側に入り(X脚)になります。木村先生の研究では、若いフィギュアスケート選手38人をひざ痛の経験を調べました(木村みどり, ほか:.JSKAS .41: 564-565,2016.)。その結果、三回転ジャンプを実施している選手はしていない選手に比べ、膝痛を有するリスクが5.3倍高かったです。ましていわんや4回転半ならなお、膝にかかる負担が大きいでしょう。 内側側副靱帯損傷は比較的軽症ですが、冬のスポーツで選手生命にかかわる怪我の一つが膝の前十字靱帯損傷があります。↓実は、前十字靱帯損傷は男性よりも女性に多いです。その理由は女性の方が胴体と体のバランス感覚が弱いためだという説があります。佐々木先生らは大学生女子バスケットボール選手にサイドベンチなどのコアマッスルトレーニングを8週間行わせたところ、片脚スクワットでの体の揺れが著明に減少しました。その理由として佐々木先生らはコアマッスルトレーニングによって胴体と足のバランス感覚が獲得されたためだと書いています(佐々木静ほか:.日本臨床スポーツ医学会誌.21: 756-762,2013.)。だから、特に女性は、冬のスポーツをする前にはサイドベンチなどでバランス感覚を鍛えましょう。 論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝