寝返り動作を練習することで日常生活の運動機能が向上する。
寝返り動作に含まれる要素は,その後に続く基本動作と深く関係しています。溝田先生達の研究では平均年齢55.4歳の42人の女性を対象に寝返りの所要時間と30秒間に椅子から何回立ち上がられるかであるCS30,椅子から立ち上がって歩いて戻ってくるまでに必要とする時間であるTUG、8の字形になった道を歩くのに要する秒数であるF8Wmaxおよび最大歩行速度を測定しました。その結果、寝返りの所要時間と運動機能であるCS-30,TUG,F8Wmax,最大歩行速度の間に明白な比例関係がありました。以上の結果から寝返りを速く行える人ほど歩行能力やバランス能力が高いと考えられ.また,寝返り動作を練習することで,日常生活活動での運動機能や基本動作が改善すると考えられました
椅子からの連続立ち上がりは大腿直筋の強化とともに持久力を鍛える
腕を前に組んで椅子から早く立ち上がり早く座る訓練は10秒間に8回を目標に行いましょう。この訓練では大腿直筋をはじめとする下肢の筋力のみならず、心臓に沢山の血液が戻るため、血管の若返りや持久力アップにも役立ちます。解説:戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
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