貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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尿もれするからと前立腺肥大症の手術を考える必要はない。

前立腺が肥大しても痛みがあるわけではなく、尿がでにくくトイレの滞在時間が長くなる程度です。しかし、馬嶋先生達の解説では前立腺肥大は過活動膀胱症状を伴うと解説しています。過活動膀胱になるとトイレまで間に合わずに尿が漏れる切迫性尿失禁を起こす可能性があります。近い内におむつ生活になるのではないかとびっくりして手術を覚悟される方もいるかもしれません。でも、ご安心下さい。馬嶋先生の解説では高血圧の薬の一種であるα1受容体遮断薬というによる薬物治療を推奨しています。 前立腺が歳をとるにつれてだんだんと大きくなり、尿道を圧迫して尿が出にくくなる病気を前立腺肥大症と言います。前立腺肥大は、顕微鏡で見ると50歳で30%、60歳で60%、70歳で80%、80歳では90%にみられます。 その症状は国際前立腺症状スコアによって自分で軽症、中等症、重症に分類することができます。北彩都病院のホームページによると前立腺肥大症を放置すると癌に移行するのでは?と心配して相談される方もおられますが、現時点でそのような証明はなされていません。前立腺肥大症は悪性疾患ではないため、「こ の治療が絶対に必要」というものはありません。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝