怒りっぽい認知症にはなりたくないなら猿沢の池を思い出そう。
同じ認知症になるにしても怒りっぽいつまり易怒性の認知症で老害にはなりたくないですよね。安藤先生によると怒りっぽい認知症になってしまうポイントは三つあります。それは執着、孤独、自己顕示欲です。「執着は『~すべき』という、自分のこだわりや考えに囚われ、他人にもそれを押し付けてしまうことです。孤独は、コミュニケーション不足。素直に自分の気持ちを伝えられず、さらに相手の言う事を理解しようとしない。自己顕示欲は一方的に『正しい事を教えてやる』という傲慢さ。いずれも歳を重ね自分が社会の主人公から外れていくという恐怖感が根底にあるのです。それが『怒り』となって表れ、老害と呼ばれる現象を引き起こすのです」。
「手を打てば 鳥は飛び立つ鯉は寄る 女中茶を持つ 猿沢の池」という和歌があります。同じ手を打つという行動を行っても鳥は鉄砲の音だと思って逃げるが、鯉は餌をくれると思って集まってくるが、茶店の店員さんは客が来たとお茶を持ってくる。つまり、自分の受け止め方によって怒ったり、悲しんだりする必要はなくなる。だから、中年期以降は執着、孤独、自己顕示を止めましょう
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