成長期にスマホをやり過ぎると下あごが後ろに引っ込む
福井先生達は成長期のこどもがスマホを使いすぎることによって「ストレートネック」になると頭部の重心が前に移動してしまうために、頭を首の筋肉だけで支えなくてはなり、下あごが後ろに引っ込むことを指摘しています(福井和徳ほか: 咬み合わせの科学.40: 36-44,2020)。D’Attilio先生達の不咬合の分類では下あごが後ろに引っ込んだ状態をⅡ級に分類しますが、Ⅱの状態を呼吸器の障害や睡眠障害が起ることが分っています(D’Attilio M et al: Cranio.;23:219-228,2005)。つまり、成長期にストレートネックになると歯のかみ合わせが悪くなるだけでなく、呼吸器や睡眠に一生問題を抱える可能性があるのです。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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