手を胸に当てたまま肘が挙がりにくい人は肩をぐるぐる回す運動をしましょう。
僕が朝公園でジョッギングをしていると肩をぐるぐる回している人がいます。僕は「あんな運動何の効果もない」と思っていましたが、肩甲骨上方回旋距離が伸び、筋肉の柔軟性が獲得できると知り、目から鱗でした。大久保先生達は肩こり症を有する26名に肘引き、腕上げ、両手かわし、肘回し、あぐらストレッチを3週間行ってもらいました。その結果関節可動域に明白に改善し、筋肉の厚みも増しました(大久保勝朗ほか:日本職業・災害医学会会誌66: 470-475,2018.)。その理由は筋の「弛緩一伸張一短縮」およびこれを促進することにより,血流と酸素供給が適正に促進され,アクチン・ミオシンなどの働きを活性化することで筋肉そのものに弾力性,柔軟性が獲得されるからだそうです。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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