戸田整形外科リウマチ科クリニック

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昆布ダシは高血圧にも坐骨神経痛にも良い。

昆布に多量に含まれているアルギン酸は、日本人が過剰摂取しがちな塩分(ナトリウム)を効率よく対外に排出します。 辻先生達の研究では自然に高血圧を発症するラットでは餌にアルギン酸を混ぜておくと尿中のカリウム排泄量が増え、血圧が低下しました。また、昆布に含まれるラミニンというアミノ酸は、一時的に血圧を下げる働きをしています。逆に高血圧を伴う妊娠中毒症の患者さんではラミニンを上手く吸収できていないことが山本先生達の研究でわかりました。 また昆布の白い粉にはマンニトールという物質が多く含まれています。血液中を流れている神経にとって有害な物質が神経に入らないようにするため、神経に栄養を与える血管には血液神経関門(かんもん)という関所(せきしょ)のような部分があります。しかし、関所は神経に有害物質を通さないだけではなく、分子量が比較的大きい傷を早く治す働きのあるサイトカインや神経栄養因子の多くも通してくれません。浸透圧(水を引きつける力)の強いマンニトールは血液神経関門を広げます。したがって脊柱管狭窄症の人の神経に栄養が行き渡りやすくなります。インスタント出しでも成分表示にマンニットと書かれていれば、同じ作用があります。詳しくは三笠書房から出した「1回1分腰痛が消えるちょいトレ」という本で書きました(図:血液神経関門)。 #江坂 #整形外科 #戸田クリニック #服部緑地公園 #箕面 #高血圧 #脊柱菅狭窄症 #昆布 #だし #アルギン酸 #マンニトール #戸田佳孝