普段から活動性が低い人は骨折すると元の生活に戻れない
オランダのVochteloo博士らは股関節骨折に手術をした390人の追跡調査を行いました。手術から1年後に元の生活レベルに戻れたのは約半数であり、18.7%の患者では寝たきりになっていました。元の状態に回復できない人の多くは手術前に生活活動性の低い人と入院時に意識がもうろうとしていた人でした(Vochteloo AJ,et al: Geriatr Gerontol Int. 13:334-41,2013)。だから、普段から家の中の平たい所に車椅子の上でいるのではなく、無理をしてでもシルバーカーを押して外にでて活動性を高めましょう。論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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