貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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更年期障害へのホルモン補充療法は乳癌に成りやすいという誤解はもはや過去のもの。

閉経前の5年間と閉経後の5年間の合計10年間に起こってくる不調を更年期障害といわれます。薬物治療では1)ホルモン療法,(2)漢方薬,(3)向精神薬等の薬物療法が行われます。ホルモン補充療法ではエストロゲンを補充します。以前はホルモン補充療法をすると乳がんになりやすいと言われていましたが、高松先生の解説では乳癌リスクはホルモン補充療法よりも肥満・アルコール摂取といった生活習慣要因の方が高いので、気にするほどの割合ではないと述べています。また、小林先生の解説によると血管運動神経症状、具体的にはのぼせ、火照りにはエストロゲンのホルモン補充療法の有効性は高いです。 最近では更年期障害の火照りに対して手軽な塗り薬がでています。太田先生らは98人の更年期障害の患者さんにエストラジオールの塗り薬を約1年投与しました。その結果、血管運動神経症状(いわゆるホットフラッシュ)に対する中等度および著明改善効果は82.5%でした。皮膚のかぶれは24.5%に認められましたが、皆、軽症でした。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝