朝の携帯着信履歴チェックはカーテンを開けてからにしよう。
片頭痛の人口は全国で1000万人だと言われており、日本人約10 人に 1 人います。さらに、男性では3.6%ですが、女性の 12.9%もいるため、女性では8人に1人が片頭痛でなやんでいます。椎名先生達は片頭痛患者さんを対象に何か観た時に興奮した脳の部分の電流源密度を断層写真のように描写するexact Low Resolution Electromagnetic Tomographyを使って検査しました。その結果、光過敏は片頭痛患者50人中37人(74%)に認められました。特に前兆のない片頭痛患者さん29人では前兆のある片頭痛21人に比べて、より強い光刺激への反応を示しました。前兆のある片頭痛なら前兆が来た時に光る物体を見るのを止めましょう。前兆のない片頭痛の人はなるべく、強い光をみないようにしましょう。
また、清水先生によると朝起きていきなり強い光を浴びる、強い匂いを嗅ぐ、大きい音を聞くなど、脳が興奮状態になることで、片頭痛が発生します。そのため光、匂い、音の「三大刺激」には特に注意しましょうと述べておられます。また、原先生の解説によるとデジタルデバイス等の高輝度LED環境では、光過敏性頭痛が誘発されることが多いと書いておられます。だから、朝起きてベッドで携帯の着信チェックをすると予兆のない片頭痛でこの後ずーと悩まされるかもしれないので、携帯はベッドから起き上がって朝日を浴びてから見るようにしましょう。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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