戸田整形外科リウマチ科クリニック

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沢山の治療を試している人の方がかえって変形性ひざ関節症が進行する。

ワシントン大学のデイビス博士は変形性ひざ関節症患者さんを4年以内にレントゲン写真で重症になった92人の急行進行グループと8年経過しても少ししか進行しなかった380人の普通進行グループと8年経過しても全く進行しなかった875人の無進行グループに分けました。その結果、関節鏡検査を受けた割合は急行進行グループでは32%、普通進行グループでは8%、無進行グループでは0%であり、飲み薬を処方されていた割合は急行進行グループでは61%、普通進行グループでは43%、無進行グループでは41%でした。また急行進行グループでは定期の処方以外にも臨時で処方をしてもらう頻度が高かったです。以上の結果から彼らは急速に進行する変形性ひざ関節症患者は、より多額の医療費を浪費しているにもかかわらずいろいろな治療を試してみる重要な患者集団であると述べています。(Davis JE,et.al. ACR Open Rheumatol. 2019 1:359-364)。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝