海外では勃起不全の治療として陰茎海綿体へのプロスタグランジン自己注射が使われている。
勃起不全(ED)は加齢に伴い、増加します。 その罹患率は、40代前半16%、40代後半20%、50代前半36%、50代後半47%、60代前半57%、60代後半70%です。日本ではバイアグラなどのPDE5阻害薬が治療に用いられますが、バイアグラに対する無効例も約 30~40%に認められます。大平先生達は113例(61.1±11.8 歳)の勃起障害(ED)に対する Prostaglandin E1陰茎海綿体注射(PGE1-ICI)の効果を調べました。response doseは19.3μgでした。平均観察期間は45.8週(約10ヶ月半)追跡調査しました。その結果、長期的な Sexual Health Inventory for Men (SHIM、 男性用性健康調査票)やErection Hardness Score(EHS:勃起の硬さスケール)、勃起の維持,射精まで到達,パートナーの満足度に関して統計学的に有意な改善を認めました。なお、なお、Prostaglandin E1陰茎海綿体注射は日本ではまだ、保険承認を得られていまはせん。解説:戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
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