湿疹は歳のせいではなく、沢山薬を飲んでいるための副作用かもしれない。
落合先生達は高齢者の皮膚疾患の中には、単に「歳のせい」として片付けられない、見逃してはいけない症状があると指摘しています、例えば血圧を下げる薬であるアンジオテンシンII受容体拮抗薬とチアジド系降圧利尿薬であるヒドロクロロチアジドの合剤(商品名:エカード)の副作用には光線過敏型薬疹が起きることがあります。老人性湿疹の主な原因は皮膚の水分が失われた乾燥肌から来ますので、顔などに湿疹がでることは少ないです。
僕も患者さんについつい言ってしまう言葉ですが、「年のせい」です。しかし、医学の進歩は著しく今まで年のせいと思われていたことが原因がわかってきたことがあります。その代表が高齢者では胃の粘膜が薄くなってくる萎縮性胃炎です。1979年西オーストラリア大学のウォーレン博士は胃炎患者の胃粘膜に小さな曲がった未知の細菌(ピロリ菌)を発見し、萎縮性胃炎の多くは老化じゃなくてピロリ菌が原因であると述べました。依頼、ピロリ菌の増殖を抑えるヨーグルトやブロッコリーを食べると老人性と思われていた胃炎が予防できることがわかりました。だから、「歳のせい」と言ってあきらめないで下さい。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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