戸田整形外科リウマチ科クリニック

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男性更年期障害では骨粗鬆症も起きる。

更年期障害といえば、閉経前後に女性ホルモンの分泌が減り、女性がなる病気というイメージがあります。しかし、男性でも男性ホルモン(テストステロン)が低下すると、肥満や筋力低下などの生活習慣病にはじまり、腎障害や冠動脈疾患といった臓器障害、認知症や寝たきりなどの機能障害にまで影響を及ぼします。男性更年期障害の診断法は17項目をない=1点、軽い=2点、中程度=3点、重い=4点、非常に重い=5点に分けて合計します。37点以上であれば、中等症ですので治療をした方が良いです 骨や筋肉の領域に起こってくる男性更年期の症状としては、骨粗鬆症と筋肉減少症があります。骨粗鬆症は女性ホルモンの分泌が減ってくる閉経前後の女性に多いのですが、男性ホルモン(テストステロン)も女性ホルモンであるエストラジオールに変換され、骨からカルシウムが溶け出すことを防ぎます。このため、テストストロンの分泌が減ってくると男性でも骨粗鬆症が起こってきます。また、男性ホルモンは食品から吸収されたタンパク質を原料に筋肉を造る働きがありますので男性更年期になるとサルコペニア(筋肉減少症)になってきます。逆に男性ホルモンの分泌を回復させてれば、骨粗鬆症も筋肉減少症も回復します。加藤先生達の研究では平均年齢77.8歳の加齢男性性腺機能低下症候群患者さんに1年間男性ホルモン補充療法をおこなった結果、80%の症例で握力と骨塩量が増加した。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝