笑顔の認知症になるため好きだった音楽を聞く。同年代で話を聞く。
笑顔の認知症になるためにはどうすればよいのでしょうか? 松本先生達の研究では10名の認知症患者から本人や家族から本人が好きな曲を聞き取り、分からない場合は生活歴と年齢を照らし合わせて曲を探し出し、その思い出の曲を聞かせました。その結果、笑顔がみられることが多くなり、不穏行動の回数も減少しました。だから、中年期から思い出の曲を良く聞くようにしましょう。
また、林先生達は65歳以上の認知症と診断を受けていない高齢者で,認知症カフェ参加者82名の認知症カフェ参加群と73名の参加しなかった群で表情の変化を比べました。その結果、フェイススケールは認知症カフェ参加群では有意な改善を示しました。認知症カフェと聞くと認知症の人同士で会話をするイメージがあるかもしれませんが、認知症の人同士で講師の話を聞くことでも効果があります。つまり、同年代との集まりに参加することは怒りっぽくなるのを防いでくれます。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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