肩こりの人が五十肩になると普通よりひどくなりやすい。
遠藤先生と三原先生は著書の中で次のように書いておられます(遠藤健司、三原久範:本当は怖い.(第1版)祥伝社,2015)。
五十肩を肩こりの1種だと思っている方が多いのですが、実はそうではありません。肩こりはこれまで繰り返し述べてきたように首の後ろから肩背中をカバーしている僧帽筋のトラブルです。これに対して五十肩は基本的には肩の関節のトラブルです。しかしこの2つは密接に関係しています。五十肩を患っている場合腕がうまく上がりませんそうすると肩甲骨がその動きをサポートしようと加勢に働くことになります。結果肩甲骨を支える僧帽筋に余計な負担が生じ肩の痛みや凝り感につながります。ですからすでに肩こりに悩んでいる方は五十肩を発症すると五十肩と肩こりのダブルパンチを食うことになり非常に辛い思いをすることになります。
解説:江坂の整形外科診療所 戸田形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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