肩こり治療には肘を伸ばして掌を床につけながらゆっくり仰向けにねころがる
肩こりが主に起るのは僧帽筋という頸と腕と背骨をつないでいる菱形の筋肉です。僕は「どうして帽子なんだろう?」と思っていたのですが、修道僧の衣装のフードを後ろに垂らした形に似ているからだそうです。ちょっとびっくりしました。
竹谷内康修先生の著書「ビタミン文庫.首の痛みは自分で治せる」(マキノ出版,2014)の24頁にはこんな文章があります。肩がこるのは何か夢中になってとりくんでいる時ですが、そのような時には自然と肩が尖り(上がり)ます。肩が尖った時には後頭部から肩甲骨にかけて広がっている僧帽筋上部線維と肩甲挙筋が縮み続けて固まります。また長時間デスクワークをしていると自然と肩が前に出た姿勢になります。肩こりの人は仕事に熱中してきた時こそ姿勢に気をつけましょう。
だから、時々肩甲骨を後ろに引きましょう。肘を伸ばして掌を床につけながらゆっくり仰向けにねころがったり、錘を持った手をベッドサイドに垂らしながら仰向けにねころがると良いですが、これらのストレッチでは決てして無理はなさらないで下さい。解説:江坂の整形外科診療所 戸田形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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