貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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腰から来る足の痺れや坐骨神経痛に対するビタミンB12は食品から摂ろう!

皆さんの中で整形外科の診療所で腰痛があり、「足が痺(しび)れる」とか「神経痛がある」と相談すると、ビタミンB12を含むメチバラミン(一般名)を処方された方も思います。でも、ビタミンB12を飲んで痺れや神経痛が治ったという患者さんを僕はあまり診たことがありません。それでもビタミンB12にはは重篤な副作用がないので、プラセボ効果(痺れに効くと言われれば、砂糖でも薬のような効果がある)を期待して長期に処方している医師も多いのです。  医療経済が逼迫している現在、あまり効果が期待できない薬の長期投与は健康保険の対象から外すことが必要です。2012年に厚生労働省はすべてのビタミン剤について単なる栄養補給目的での投与は医療保険の対象外としました。ビタミン剤については、①症状の原因がビタミンの欠乏又は代謝異常であることが明らかであり、かつ、② 必要なビタミンを食事により摂取することが困難であり、③ 医師がタミン剤の投与が有効であると判断した時のみ医療保険を使って病院で処方します(保険局調査課:特定の医薬品の薬剤料等の推移について. https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/database/zenpan/dl/cyouzai_doukou_topics_h30_04.pdf)。つまり、普通に食事のできる人に対するビタミン剤は医療保険を使わずに薬局で売っている買って頂くようになりました。そのような通達があったにも関わらずビタミン剤の処方量は2020年後も増え続けています。ビタミンB12は薬からではなく食品から摂って下さい。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝