膝の正常な動きを取り戻すスクリューホーム運動
正常なひざでは、歩くときに横揺れを防ぐために膝が伸び切る時に下腿が外に回転して膝関節がロックするスクリューホーム運動が起こります。変形性ひざ関節症の人にはこのスクリューホーム運動が起きづらく、自然とひざにかかる負担も増えてしまいます。「つま先60度ストレッチ」には、筋肉や関節にスクリューホーム運動と似た動きをさせることで、スクリューホーム運動の感覚をひざに思い出させる狙いがあります。 ひざをぐっと曲げて足を体に引き寄せたら、ひざをゆっくりと伸ばして爪先を60度外側に開ききます。脛骨が大腿骨に対してやや外側に回転する動きは、まさにスクリューホーム運動。毎日続けることで、スクリューホーム運動を習慣づけられます。同様の股関節を開く動きがある「壁もたれペッパー警部風スクワット」と一緒に行えば、効果はさらに高まります。ストレッチにはクールダウンの役割があるので、「壁もたれペッパー警部風スクワット」→「つま先60度ストレッチ」の順に行うといいでしょう。 (文章は戸田佳孝:ひざ痛を自力で治す. 大洋図書、2024年より引用。宜しければご購入下さい)解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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