膝へのステロイド注射はよく効くが量は必要最低限に留めるよう我慢しよう。
関節周りの押して痛む部分にストロイド注射を打てば、効く。菊池先生達は145人の変形性膝関節症の押して痛いという部分の皮下にステロイドであるトリアムシノロン(商品名:ケナコルト)の注射を行いました。その結果、注射直後の有効率は97%、2週後は91%、4週後でも64%であり、比較的長期の鎮痛効果が認められた。また、関節の中に打つ注射ではないので比較的副作用も少ないです
変形性膝関節症に対するステロイド注射薬であるトリアムシノロン(商品名ケナコルト)を 40 mg を 3 か月ごとに 2 年間投与すると偽の注射を打った場合と比較して症状は劇的に改善しましたが、軟骨の体積が減少しました。Utamawatin先生達の研究では84 名変形性膝関節症の患者さんを対象に10 mg または 40 mgのケナコルトをうち、3ヶ月後に評価しました。その結果、10mgグループと40mgグループの間で効果に差はありませんでした。軟骨が減少する副作用を考えれば、ケナコルトは1回に10mgにしておいた方が良いようです。解説:戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
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