膝への多血小板血漿(PRP)の注射は1ヶ月後に8割の人に効いていた
変形性ひざ関節症に対する多血小板血漿の効果について吉岡先生達の研究では、PRPを週に1回、3回関節内に打ちました。その結果副作用は膝関節の「痛み」, 「こわばり」,「重だるさ」,「違和感」,「チクチクする」といった症状が61.1 % (11 / 18回)に発生しました。でも、その症状は24~48時間で症状は自然消失しました。痛みがものすごく強い時が100で全然ない時は0で表現した時の痛み指数は, 治療前平均69.5 が治療終了後1カ月で平均12.7 へと明白に減少しました。 痛み指数が治療前と比較し治療終了1カ月で半減した患者の比率は83.3 % (5/6名)でした。(吉岡友和ら:別冊整形外科.67: 206-210,2015)
しかし、「膝関節に注射した液がどうして傷ついた部分に的確に浸透するはずがない」とか「一時的には良くてもすぐに効果が薄れる」という反対意見を述べる専門家もいるので、まだすべての人に効くとは言えません。
論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
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