
本日、2月22日は大阪・関西万博開幕まで50日です。今回の万博のテーマはいのち輝く未来社会のデザインです。高い科学技術も大事ですが、運動を継続することがいのちを輝かせる秘訣だと僕は信じます。そこで6月20日に「百歳まで自分で歩ける膝・腰の作り方」と題した講演会をします。運動を継続させるには、単調な筋トレよりもできれば、ゲーム性のあるスポーツの方が長続きします。
村橋先生の調査では中高年の週に1時間以上スポーツ活動(例えば、週に3回20分ずつ本気で泳いでいる)を行なっているスポーツ愛好家とスポーツを行っていない同年代の中高年者の身体測定を行いました。その結果、肥満の指標であるBMIでも体脂肪率でもスポーツ愛好家の方が明白に低かったです。また心臓の機能と関連する最大酸素摂取量や下肢筋力はスポーツ愛好家の方が明白に高かったです。以上の結果よりスポーツ活動を1週間に1時間以上行っている人は、運動をしていない同年代の人々よりも疾病予防につながっている可能性が高いことが考えられました。
また、最近の子供の間ではネット依存による昼夜逆転や不規則な食生活が増えています。久里浜医療センターではネット依存症の子供をインターネットのない8泊9日の生活の中で,昼間はスポーツをして体を動かせました。昼夜逆転や不規則な食生活改善されました。その理由は集団の中に受け入れられ,現実の中で認められる体験によるためと考えられます。このようにスポーツは現代病の予防にもとても有用だと考えられます。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝