戸田整形外科リウマチ科クリニック

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自分でできる膝の治療法:痛点ストレッチ

%e7%97%9b%e7%82%b9%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%ac%e3%83%83%e3%83%81%e6%96%b9%e6%b3%95ひざが痛くなってくるとひざの周りの血液のめぐりが悪くなり、筋肉や靭帯が硬くなってきます。東京医科歯科大学の宗田教授は硬くなった筋肉や靭帯を引き伸ばし、柔らかくするスチレッチ、痛む点と書いて痛点ストレッチを考案されました(宗田大.膝痛.第4刷.Medical View社,2009 16-17)。僕は痛点ストレッチを患者さんが自分でやりやすいようにアレンジしました。引き伸ばすのはひざの内側をまっすぐ縦に走るひざの横揺れを防ぐ靭帯と太ももの内側の後ろからひざ前に向かって斜めに走る膝を曲げる筋肉です(図1)。まず、親指で少し強めにひざの内側を縦に引き伸ばし、ひざの横揺れを防ぐ靭帯をストレッチします(図2)。次に、後ろからひざ前に向かって斜めに引き伸ばし膝を曲げる筋肉をストレッチします(図3)。これを朝夕30秒ずつ行います。僕らの研究では、変形性膝関節症の患者さんに筋トレだけを行ってもらうよりも痛点ストレッチで筋肉を柔らかくしてもらってから筋トレを行った方が症状が明らかによくなりました(戸田佳孝ほか:変形性膝関節症に対する痛点ストレッチと体重計を用いた膝伸展トレーニングの併用効果.整・災外.58:345-350,2015)。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝