貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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自己注射は体に確実に吸収されるが、指導が困難、定時に打つなどの欠点が多い。

最近、糖尿病の治療でも骨粗鬆症の治療でも自己注射薬が増えてきました。だしかに自己注射は確実に体に吸収される確実な方法ですが、指導に手間がかかるという欠点があります。特に、多忙を極める外来診療勤務の看護師さんに30分もかけて指導をする余裕はありません。鶴居先生達の調査では骨粗鬆症のための自己注射の方法を薬剤師が指導しても自己注射の手技を取得できなのは72例中57例(80%)でした。自己注射の指導ではパッドを使って自分で練習してもらうが、実施するのは怖いという人が多いです。また、自動注射器の操作が高齢者には困難なことが多いです。さらにマンジャロなどのボタン一つで勝手に注入される方法では針が途中で止まってしまう打ち損じをしても無料で新品に交換してくれないという欠点があります。 Isogai先生達の研究では骨粗鬆症の治療薬である副甲状腺ホルモンによる古い骨を回収する働きは, 投与後早期の短時間に起こり,新しい骨を造る働きは比較的遅れて起こる。従って,異なった時間に連日投与した場合、十分に骨が造られる前に次の注射によって新しい骨が古い骨と間違えられ吸収されてしまい、薬の効果が薄れると解説しています。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝