草履や雪駄を履くと外反母趾が治る
日本人はもともと草履や雪駄を履いていたので外反母趾の人は少なかったです。外反母趾の定義は、レントゲン写真で足の親指が曲がっている角度である外反母趾角が20°以上です。国内のある病院の調査では57人の外反母趾の患者さんに素足と鼻緒付き履物を履いた時にレントゲン撮影を行いました。その結果、素足の外反母趾角は22.1度でしたが、鼻緒付き履物装着時は平均3度減少しました(柴田義守ほか.日本足の外科学会雑誌.27:133-137,2006.)。海外での研究結果でも30人の外反母趾の患者さんを昼に鼻緒付きの履物を履く患者さんと夜寝る時に矯正装具をつけた患者さんに分け、調査を行いました。その結果、3ヶ月後の痛みの度合いは鼻緒付きの履物履いた患者さんでは、改善していましたが、夜に装具をつけた患者さんでは改善していませんでした(Tehraninasr A,et al Prosthet Orthot Int. 2008 ;32:79-83)。このように、外反母趾に鼻緒付きの履物が効くといっているのは日本人だけではなく、国際的に認められている事実なんです。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
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