血液をサラサラにする薬を飲んでいる人は膝の内側に注射しない方が良い。
荒川先生が解説しているように脳梗塞や心筋梗塞の再発予防のために抗血栓薬を飲んでおられる高齢者の方が多いです。商品名でいえば、ワーファリンや抗血症板薬であるパナルジンやプレタールです。一方、変形性膝関節症では膝の内側が痛くなることが多いので膝の内側に注射を打つことが多いのです。膝の内側には大伏在静脈とその交通枝が通っており、特に静脈瘤を合併していると血管が膨隆しています。通常静脈を注射で突いても出血はすぐに止まるが抗血栓薬を飲んでいるとひどい内出血が起きることがあります。だから、変形性膝関節症の患者さんで血液をサラサラにする薬を飲んでいるならば、医師が膝の内側に注射をしようとすれば、止めて下さいと言うようにしましょう。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
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