戸田整形外科リウマチ科クリニック

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親指を使い過ぎ起こる腱鞘炎には、ゆ着を治すためストロイド注射がお薦め。

親指を広げて重い物を支える。例えば、沐浴で頭を支えるとか、フロアー業務で重い料理をトレイに載せて運ぶなどすると、親指を開く筋と手首を押し出す筋が癒着して腱鞘炎をおこします。これがドウケルバン腱炎です。懸濁性、つまり濁ったステロイドの局所注射が効きます。 濁ったステロイド注射液の中には、粒粒が入っています。この粒粒が溶け出して効いてくるので効果が約1ヶ月続きます。しかし、溶け出すまでの注射当日、粒粒が筋肉や腱に引っかかって痛くなることがあります。そんな時は氷冷すると痛みが和らぎます 沐浴で赤ちゃんの頭を支えてドウケルバン腱炎になったお母さんに濁ったステロイド注射を打って間もなく「痛くて家事ができない。毒を打ったのじゃないの?」とお叱りを受けたことがあります。だから懸濁性ステロイド注射は誰かが手伝ってくれる前日に打った方が良い。例えば、赤ちゃんを持ったお母さんなら旦那さんが子育てを手伝ってくれる日曜日の前日の土曜日に注射を打った方が安全だと思います。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝