貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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認知症を予防には塩分少なく、ミネラルの多い、バランスの良い食事が良い。

Radd-Vagenas先生達のメタ解析によると地中海食をほぼ毎日食べると認知障害の発症リスクが21%低かったです。また27,842人の男性医療従事者を対象とした調査では、地中海食を最も良く食べるグループでは、最も低い頻度で食べるグループに比べて認知機能低下のオッズが36%低かったです。加藤先生は認知症に効くと言われている果物,野菜,魚介類に加え,ナッツ類,オリーブオイル類,乳製品,豆類,ワインなどを含む地中海食は和食と比べて食塩が少なく,カリウム,カルシウム,マグネシウムなどのミネラルや食物繊維が豊富に含まれる特徴があり、バランスが良いと述べています。 脳内には、若い頃からアミロイドβと呼ばれるタンパク質の一種が、少しずつ蓄積されています。これは、いってしまえば、脳内のゴミです。アミロイドβが溜まるとその毒性によって脳の神経細胞が死滅します。さらに記憶力に関係する脳の海馬が萎縮し、脳が衰えて認知症になります。これまでにポリフェノールやペプチドによって認知症が「改善」されることが報告されています。でも坂井先生達によると血液が運搬するポリフェノールやペプチドが血液脳関門を透過し,脳実質へ移行,蓄積するかどうかは不明であると述べています。なぜなら、脳に毒内入らないように脳に入る前には厳重な関所があるからです。だから、認知症に効くという単一食品は信用しないで下さい。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝