戸田整形外科リウマチ科クリニック

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足底板は着けているだけでは意味がない。着けて歩いてこそ筋力が強くなる

変形性膝関節症に足底板を薦める理由は、年齢の変化でО脚になってくると地面からの反重力は膝の内側を通るようになるので、膝の内側が痛くなってきます。そこで足の裏に外側が高くなった足底板を入れれば、地面からの反重力が膝の真ん中を通るようになり、膝の内側の痛みが楽になるからです。 しかし、日常生活の殆ど靴を履いている欧米人では外側楔状は変形性膝関節症に殆ど効果がないという論文があります。僕たちの研究ではウォーキングで1日平均歩数を伸びた数は外側楔状を付けたグループの方が平坦な靴の中敷きをつけたグループより明白に多かったです。つまり、足底板を着けるだけでは膝の痛みが楽になるのではなく、足底板を付けて運動をすれば、痛みが少なく膝を支える筋肉が強くなり根本的な治療になるのです。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝